メリノコラム第3回【メリノウール 登山レイヤリング編】

今回は冬の登山時のレイヤリング編です。

登山をする際に筆者が実際に着ている服装を紹介します。

ターゲットとなる登山スタイルは、標高1000m前後の低山、日帰りです。

登山の際にメリノウールっての素材って良いらしいけど、

どんなアイテムを選べば良いの?

レイヤリングの仕方が分からない…。

化繊だと肌が痒くなっちゃう…。

メリノウールを愛用する筆者が、レイヤリングの例とそのアイテムについて紹介していきたいと思います。

ちなみに私はメリノウールを日常的に愛用して5年目になります。現在は40~50製品程を愛用しています。

仕事からプライベート、街から山まで365日いつでもメリノウールを身に着けています。

目次

登山でメリノウールを着用するメリット

結論からいくと、メリノウールは登山をする際に適した素材です。

まとめると以下のメリットがあります。

  • 肌に優しい
  • 調湿調温機能が優れている
  • 汗冷えしにくい
  • 臭わない
  • UVカット効果
  • 日常着との併用・汎用性の高さ

これらは登山を快適に行うために非常に大きなメリットとなります。

特に冬の季節は、登る時、下る時、休憩時で様々な体温調節が必要となってきます。

メリノウールの調湿調温機能や汗冷えしない点が冬の登山に最適です。

レイヤリングの基本的な考え方

基本は3レイヤーで考えます。

登山だけでなく、寒い季節の日常にも取り入れられる考え方です。

  1. ベースレイヤー
  2. ミッドレイヤー
  3. アウターレイヤー

①ベースレイヤー

肌に触れる最も大切なウエアです。

よくここにお金をかけると良いと言われます。

吸水速乾性のある素材で、汗を吸収してすぐ発散する必要があります。

特に冬の場合は汗冷えが生死に関わることもありますので、とても重要です。

主に、ポリエステルなどの化繊やウール素材が適しています。

メリノウール素材は汗をかく前から調湿機能が効果を発揮しますし、汗で濡れてしまっても保温力が保たれます。

メリノウールは冬の登山のベースレイヤーに適した素材と言えます。

また、最近ではベースレイヤーの下に『ドライアンダー』を着用することも、快適性を高める手段として定着してきています。

汗を肌から離し、快適な状態をキープしてくれます。

化繊素材が一般的ですが、筆者はこちらのドライアンダーもメリノウール素材の物を使用しています。

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②ミッドレイヤー

主な役割は保温です。

運動量や気温、行動中か休憩中かによって、状況に合わせた保温力が必要となってきます。

主に分けると3つの選択肢があります。

と言われますが、メリノウールも()で入れてあげて欲しい。笑

  • ダウン 
  • フリース 
  • 化繊中綿素材 
  • (メリノウール)

機能的には十分登山でも使用できます。

特にこちらの商品なんかは街着でもいけるデザインながら、冬の山でも使えます。

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保温力だけで行くとダウンがその比重に対して優秀ですが、濡れに弱いので行動着には適していません。

行動中は適度な保温力と通気性、透湿性。

休憩中は保温力が必要となってきます。

行動中に暑ければアウターを脱ぎ、このミッドレイヤーで行動することもあります。

気温が低い時などはこのミッドレイヤーの層を2枚にしたりして対応します。

筆者の最近のお気に入りは、こちらのポーラテックパワーウールを使用したゴールドウインのアイテムです。

メリノウールの裏地、ポリエステルの表地で、保温力と通気性に優れていてとても快適です。

③アウターレイヤー

一番外側に着用するウエアです。

ハードシェルやソフトシェル、レインウエアなどが該当します。

ベース・ミッドレイヤーで保温。アウターレイヤーで外気を遮断するといったイメージです。

例えば、ゴアテックス素材で厳冬期向けのハードシェルは機能も充実していますが、値段も高め。

10万円とか普通にします。

筆者はこちらのレインウエアをアウターに使用しています。

ファイントラックのエバーブレスレグンジャケットです。

冬の登山には少し薄い生地ですが、夏の時期はレインウエアとして1年中活躍しますし、こちらで十分です。

その分保温力のあるミッドレイヤーは充実させて、しっかり携行します。安全第一です。

下半身のレイヤリング

基本的には上半身と一緒です。

冬山の低山であれば、ベースレイヤーにアウターレイヤーで行動できることが多いと思います。

メリノウールや化繊のベースに、通常のトレッキングパンツのような形です。

気温が低ければ保温力の高いメリノウールの厚手のベースレイヤーが安心でしょう。

筆者の場合は、下半身がもたつくのが嫌なので、軽量で動きやすいパンツを履くことが多いです。

しかし、寒さなど安全面において不安があるので、中綿入りのパンツは携行します。

ソックスも冬用の中厚手や厚手の物が安心です。出来れば1枚が良いと思います。

これは筆者の体験からです。2枚履くと締め付けが強く、靴もきつくなり、結果血流が悪くなり冷えやすくなります。

履き心地も悪いので、適切なソックスを1枚で着用する。これが良いと思います。

もし不安で2枚履く場合でもこちらで十分でしょう。靴下のドライアンダーです。

小物類

忘れてはいけないのが小物類です。

特に、手袋、帽子、ネックウォーマー、こちらは必須です。

寒い時期の服装において大切なのは全身をくまなく保温するということです。

特によく言われる首の付く部分。首、手首、足首や身体の末端はしっかりと保温してください。

実際に使用しているアイテムとレイヤリング着用例

実際に使用しているアイテムを着用してみます。

ベースレイヤー

ベースレイヤーの下のドライアンダーです。

タイツは運動量が多い場合は汗処理に長けた化繊のアイテム。

保温力が欲しい場合はメリノウールを使用したアイテムを着用します。

最近のお気に入りはウールと化繊の良いとこどりのゴールドウインのレギンスです。

ベースレイヤーはアイスブレーカーの薄手のメリノウール。

ソックスは安心感と履き心地最高のアイテムを。

ベースレイヤーを着用するとこんな感じです。

ミッドレイヤー着用例

ミッドレイヤーにはゴールドウインのウールグリッドジップフーディ。

メリノウールとポリエステルのハイブリッド、ポーラテックパワーウールのアイテムです。

軽さと温かさ、着心地の良さで最近はこればかり着ています。

着用するとこんな感じ。

気温の低い場合は中間着にフリースを着用します。

天候次第ではフリースで行動する場合もあります。

休憩時には化繊の中綿のこちらを着用。その上にアウターを重ねます。

アウターレイヤー

アウターレイヤーにはファイントラックのエバーブレスレグンジャケット。

パンツは超軽量のゴールドウインのアイテムです。

休憩時や寒い場合にはオクタという中綿を使用したパンツを着用します。

こちらも軽量です。

ちなみにパタゴニアのバギーパンツLサイズは242gです。

小物類

手袋はウールと化繊(アラミド)のハイブリッド。

帽子は冬はニット帽を被ることが多いです。

靴は基本的には通常通り。

底が薄いと寒いので、冬はアルトラのオリンパス4の頻度が高くなります。

それでも寒そうな場合はゴアテックス素材の物を着用します。

まとめ

以上、今回は冬の登山におけるメリノウールを使用したレイヤリング例でした。

夏以上に寒い時期はメリノウールの素晴らしさを実感できると思います。

冬山はとてもおすすめです

キリッと冷えた澄んだ空気。空気が澄んでいるから晴れていれば景色も良いです。

虫もいません。休憩時に暖かくして食べる昼食は最高です。

適切なレイヤリングで、楽しく安全な冬の登山を楽しんでください!

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この記事を書いた人

asariです。
30代半ばの男です。妻と子供と暮らしています。
趣味は登山。
メリノウールの素晴らしさと、街と山をシームレスにつなぐファッション・小物を中心に発信していきます。

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